県高校総体 柔道男子団体 尻上がりに調子を上げた柳ケ浦が3連覇達成 【大分県】

県高校総体の柔道男子団体は、柳ケ浦が3年連続7回目の優勝を飾った。前評判通りの結果となったが、松谷鯉太郎監督は「決して簡単な試合ではなかった」と振り返る。初戦の鶴崎工業戦では先鋒が敗れる波乱の幕開けとなったが、次鋒のアマンジョル・アルマン、副将の吉村悠之介の3年生ポイントゲッターがしっかりカバーし、次に駒を進めた。

県高校新人大会、全国高校柔道選手権の県予選と県内負けなし。「見えないプレッシャーを感じ、緊張で体が動かなかった」(吉村)のは否めない。準決勝を前に松谷監督が「一人一人がやれることをすればいい。目の前の相手を倒すことに集中しよう」と呼びかけ、仕切り直した。

次鋒として活躍したアマンジョル・アルマン

準決勝を4-1で勝ち上がった。杵築との決勝では、本来の調子を戻した先鋒の梶山佳吾(3年)が「積極的に攻めて、勢いをつけることだけ考えた」と優勢勝ちすると、アルマンがさらに勢いをつけ、中堅、副将にバトンをつないだ。最後は沢永一豊(2年)がけりをつけ、1ポイントも奪われないストレート勝ちで頂点に駆け上がった。

松谷監督は「団体戦は流れが大事。底力を見せてくれた。メンバーに入っていない選手にも刺激になったし、個人戦につながる勝利だった」と喜んだ。団体戦翌日の個人戦では、7階級のうち吉村、梶山らが5階級を制覇し、勝ち切る強さを示した。吉村は「インターハイ(全国高校総体)は挑戦者として立ち向かいたい。団体では、ポイントを取れる選手が多いのを強みにし、それぞれが役割を果たせば勝てる。個人戦でも上位入賞を狙いたい」と活躍を誓った。

全国高校総体では上位を目指す

(柚野真也)

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