泉氏後継の丸谷・明石市長が「環境保護」打ち出す 「子育て支援」路線の継承も強調

明石市議会本会議で所信表明する丸谷聡子市長=明石市中崎1

 兵庫県明石市の丸谷聡子市長が9日、市議会で所信表明した。泉房穂前市長が進めた「子育て支援策重視」の路線継承とともに「脱炭素社会への取り組みや身近な自然、命を次世代に引き継ぐ共生の地域づくり、循環型のまちづくりに取り組む」と環境保全施策を強調した。

 丸谷市長は同市議を2期務め、4月の市長選で泉前市長から後継指名を受けて初当選した。

 市の現状について「子どもを核としたまちづくり」「誰一人取り残さないまちづくり」により「まちには好循環が生まれ、市民の暮らしに安心が広がった」と評価。「市民目線のまちづくりの継承を望む多くの市民の強い思いを受け、SDGs(持続可能な開発目標)未来安心都市の実現を目指す」と力を込めた。

 丸谷市長は市議時代から生物の多様性を守ることに力を入れている。「豊かな海づくりに向けた取り組みや環境学習に取り組む」と述べた。(長尾亮太)

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