朝倉文夫の創作の軌跡捉え直す 大分県立美術館で生誕140周年記念展始まる【大分県】

作品を鑑賞する子どもたち=9日、大分市寿町の県立美術館
作品を鑑賞する子どもたち
作品を鑑賞する子どもたち
作品を鑑賞する子どもたち

 「朝倉文夫生誕140周年記念 猫と巡る140年、そして現在」(大分合同新聞社共催)が9日、大分市寿町の県立美術館で始まった。8月15日まで。

 日本の彫塑界をリードした豊後大野市出身の彫刻家朝倉文夫(1883~1964年)の創作の軌跡を、現在の視点で捉え直す企画展。朝倉は愛猫家で知られる。

 会場には、猫を中心とした彫刻作品41点と、県内を拠点に活動する美術家の安部泰輔さん(大分市)、絵本作家・美術家のザ・キャビンカンパニー(同)の作品2点を展示している。

 開会式では、県芸術文化スポーツ振興財団の御手洗康理事長、佐藤樹一郎知事があいさつ。田沢裕賀(ひろよし)館長が「朝倉の作品を、時代を追って見ていくと大分の現代作家へとつながる構成になっている。郷土の先人に思いをはせながら楽しんでほしい」と見どころを紹介した。

 観覧料は一般1400円、高校・大学生千円。中学生以下無料。

© 有限会社大分合同新聞社