EV産業の創出を支援 飯豊町と県、専門職大がコンソーシアム設立

飯豊町と県、電動モビリティシステム専門職大学によるコンソーシアムの設立調印式=飯豊町・同大学

 飯豊町と県、電動モビリティシステム専門職大学は9日、「電動モビリティ地域共創コンソーシアム」(会長・後藤幸平町長)を設立した。人材育成や新たな乗り物関連産業の創出を促し、地域の産業振興と活性化を図る。

 同コンソーシアムが受け皿となり、県内外の自動車関連企業を呼びかけて同大学との連携を生み出す。地元住民との交流や卒業生の県内定着も推進する。

 人口減少が進む地方で持続可能な社会を実現するため、町や県内企業と協力し、自動運転の電気自動車(EV)を活用した交通手段確保の研究開発を進める方針。来月8日に同大学で設立記念講演会を開く。

 調印式が同大学で行われ、3者が覚書を交わした。星里香子県置賜総合支庁長と、清水浩学長が副会長に就いた。後藤町長は「学生を育てるだけでなく、地域住民の幸福につなげる」とあいさつした。星支庁長は「多くの企業や団体に加入してもらい、大きなうねりとなることを期待したい」、清水学長は「EVと自動運転をこの地で研究、教育することで、新しいまちづくりにも役立てられる」と述べた。

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