ゴムボートで救助手早く 長井署、大規模災害想定し訓練

オールを使ってボートをこぐ参加者=長井市・ながい百秋湖

 長井警察署(金田史浩署長)は8日、出水期の水害に備えようと長井市のながい百秋湖で災害警備訓練を行い、署員らがゴムボートの使い方などを確認した。

 昨年の8月豪雨のような大規模な災害を想定し、同署と県警警備第二課から計12人が参加。同課員が指導役を務め、ゴムボートの組み立てや操船、要救助者への浮輪の投げ方を学んだ。

 参加者はボートに空気を入れて組み立て、湖に浮かべ乗り込んだ。声をかけ合ってオールでこぎ、片道約100メートルの湖面を往復。浮輪の投げ方では「要救助者の後ろ側に投げるように」などと助言を受けていた。

 昨年8月の豪雨では飯豊町内の住宅などが水に漬かり、同署は避難できない住民19人をゴムボートで救助した。同署の大宮準互警備課長は「災害発生時には迅速に対応できるようにしたい」と話した。

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