元ミラン会長ベルルスコーニ氏が死去

写真:12日に逝去した元ミラン会長のベルルスコーニ氏 ©Getty Images

長年にわたってミランの会長やオーナーを務めたシルヴィオ・ベルルスコーニが6月12日、ミラノ市内の病院で死去した。86歳だった。

ベルルスコーニ氏は慢性骨髄単球性白血病を患っており、4月にもおよそ2週間にわたって入院。肺感染症のため集中治療室に入っている時期もあった。

今回も検査のため6月9日にミラノのサン・ラファエレ病院に入院していた。しかし12日朝になって容体が悪化し、家族が病院に駆けつけるなかで息を引き取った。

ベルルスコーニ氏は建設業とメディア事業で財を成した実業家であり、1994年5月から1995年1月まで、2001年6月から2005年4月まで、2005年4月から2006年5月まで、そして2008年5月から2011年11月までの4回にわたってイタリア政府の首相を務めた政治家でもあった。

一方、サッカー界ではミランの会長・オーナーとしての顔が有名だった。1986年にミランを買収すると、2017年4月に中国企業に売却するまで会長やオーナーとしてクラブの強化に尽力。スクデット8回、コッパイタリア1回、チャンピオンズリーグ5回など、合計29ものタイトルをもたらした。

2018年には当時セリエC所属だったモンツァを買収し、ミラン時代の盟友であるアドリアーノ・ガッリアーニCEOとの名タッグでクラブの強化に尽力。2021-22シーズンのセリエB昇格プレーオフを勝ち抜いてクラブを初のセリエAへと導き、2022-23シーズンは11位の好成績でセリエAを戦い抜いていた。

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