隊員が車内に鍵を置いたまま自動ロック、救急車使えず 搬送10分遅れる

京都市

 京都市消防局の救急隊員が4月下旬、右京区の病院で90代の男性患者を別の病院に転院搬送する際、車内に鍵を置いたまま降車してロックがかかったため救急車を使用できず、到着が約10分遅れたことが14日、分かった。同局は「男性の症状が悪化したとは聞いていない」としている。

 同局によると、4月20日午後2時ごろ、右京区の病院から救急車の出動要請があり、到着した救急隊員3人が患者を搬送するために救急車を降りた際、鍵を車内に置き忘れた。自動ロックの設定になっていたため、救急車が使用できなくなり、病院所有の救急車に乗り換えて搬送したという。

 同局は3人を文書や口頭による厳重注意処分とした。同局総務課は「再発防止に努めたい」としている。

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