“心の栄養”を糧に目標へ 唐津商業高で唐津土建工業・岩本社長が講演

目標に向かって努力する大切さを話す唐津土建工業の岩本真二社長=唐津市の唐津商業高

 唐津市の唐津商業高(山下哲司校長)で9日、講演会があり、唐津土建工業の岩本真二社長(61)が「自分の人生をどう生きるか」と題して話した。人との交流、読書などの知識で“心の栄養”をとり、目標を定めて努力する大切さを語りかけた。

 キャリア教育の一環で3年生118人を対象に実施した。岩本社長は約3年前から、「人間力を高める」ため月刊誌を読んで参加する意見交換会を社内で定期的に開いている。今回も俳優やチェーン店創業者の生い立ち、教訓をまとめた資料を生徒に事前に配り、感想を求めた。

 生徒は「『逃げない、言い訳をしない』という言葉が印象に残った」「行動に自信を持ち、報われるまでやることが大事だと思った」。岩本社長は「皆さんはいろんな可能性を秘めている。やりたいことを見極めて」とアドバイスした。

 童話「ウサギとカメ」も例えに、目標に向けた「地道な努力」の大切さを強調した。山口夕莉さん(17)は「もっと本を読んで知識を身につけたい。目標に向かって諦めず、ちょっとずつでも頑張っていきたい」と話した。(松田毅)

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