遠野市中央通りの地域プロデュース会社富川屋の富川岳代表取締役(36)は、初の単独著書「本当にはじめての遠野物語」を自費出版した。移住した当初に出合い、10ページで挫折した遠野物語の「面白さ」を7年かけて研究。キャラクターや誕生の秘密、物語に込められた思いを考察し、体系的にまとめた。
物語に登場するカッパやてんぐ、座敷わらしなどのキャラクターに注目。カッパの項目では「口減らし(間引き)された赤子」という話などに触れ、さまざまな説を紹介している。
A5判、フルカラー96ページ。通常版1650円。初版350部の限定版(シリアルナンバー、オリジナルシール付き)は5500円。計2千部発行し、市内の書店や観光施設で手に入る。問い合わせは富川さん(info@tomikawaya.com)へ。 (菊池宗矩)