児童へのわいせつ行為や不適切指導など、教職員の不祥事が相次いでいることを受け、静岡県教育委員会は、根絶に向けた今後の取り組み内容を発表した。
県教育委員会では、2022年度は14人、2023年度はすでに4人の教職員が懲戒処分を受けるなど不祥事が止まらない。その半分は児童へのわいせつ行為や不適切指導などとなっているため、池上教育長は不祥事根絶に向けた対策を発表した。池上教育長は不祥事が相次いだ原因について教職員の知識不足などをあげた。
(県教育委員会 池上重弘 教育長)
「ルールに対する知識が不足している、自己中心的な考え方をしている、個人としての資質を意識に起因することが少なくない」「人権を尊重する感覚の欠如があると指摘せざるを得ない」
今回、明らかにした主な対策としては、不祥事を他人事にしないため、部活動の顧問が集まる場などを利用して学校横断的に対策などを行うことや、「体罰や不適切な言動防止のためのガイドライン」などの作成をすること。怒りや苛立ちなどの感情をコントロールするための研修を行うとした。
(県教育委員会 池上重弘 教育長)
「体罰や不適切な言動防止のガイドブックの作成いままでできてい
なかった」「これまで作成してこれなかったのは、県教育委員会が甘かった」「リーフレットを作りたい」「保護者も子ども、先生方にも、こういうルールで教育活動を行っているとガラス張りにしていきたい」
池上教育長は、この対策で、子どもたちにとって安心して学べる環境を作りたいと話した。
(県教育委員会 池上重弘 教育長)
「3つの取り組みを通して、子どもたちの学びの場での人権がしっかりと守られて、教職員の間でも風通しのいい職場が作られていく、そういう形に働きかけていきたいと思っている」
度重なる教職員の不祥事は、これで根絶できるのか。