黒部市阿古屋野森づくりクラブは16日、有害鳥獣対策のカウベルト事業として阿古屋野台地の耕作放棄地で牛2頭を放牧した。
2007年からの取り組みで、耕作放棄・未利用地に牛(カウ)を放牧する地帯(ベルト)をつくり、クマやイノシシ、サルなどが人里に近づかないようにする。
立山町の森川牧場から繁殖和牛が到着すると、地元の田家保育所園児が「あめふりくまのこ」の合唱で歓迎、手作りの「あくあ」「いのり」の名札を贈った。2頭は園児の手から餌のクズの葉を食べたあと、約1.8ヘクタールの森に入った。森づくりクラブの長田正俊会長があいさつした。
10月中旬まで管理する予定。黒部市宇奈月町内山地区でも2頭が放牧された。