京都・舞鶴の歴史や文化の資料を検索できるサイト開設 京都府立大学が「まるまる舞鶴」

舞鶴市の歴史や文化を検索できるウェブサイト「まるまる舞鶴」

 京都府立大学歴史学科は、京都府舞鶴市の歴史や文化に関する資料を検索できるウェブサイト「まるまる舞鶴」を開設した。市史や文化財、山城などのデータが公開されており、舞鶴の歴史を詳しく知ることができる。

 同学科は2013年から同市で地域貢献型特別研究に取り組み、135年の歴史があった旧舞鶴幼稚園や古文書、祭礼などの調査を続けてきた。

 まるまる舞鶴は研究成果を地域に還元するとともに、情報・文化資源の共有化を図って地域づくりに生かしてもらう狙い。舞鶴地方史研究会や市郷土資料館、舞鶴山城研究会の協力も得てコンテンツを充実させた。

 サイトでは市史の年表編や、大正時代の商工人や商店が分かる資料などを検索できる。多門院地区の祭礼などを調べた府立大の刊行物のほか、由良川の洪水に伴う集落移転などを取り上げた地方史研究会の研究成果や、市内の山城を紹介した山城研究会のコラムを読むことができる。

 市内の地名を入力すると、関連するデータが表示される工夫も凝らした。サイト開設を担当する東昇教授(文化情報学)は「研究のほかに、小中高や公民館での地域学習に役立つサイトで活用してほしい」としている。

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