新巡視艇「なるかぜ」を披露 五島海保「地域の安全安心に貢献」 長崎県五島市

就役した巡視艇なるかぜ=五島市福江港

 五島海上保安署の新しい巡視艇「なるかぜ」(26トン)の就役披露式が16日、長崎県五島市内であった。
 なるかぜは全長20メートル、幅4.5メートル。今年3月、引退した巡視艇「みねかぜ」に代わって就役した。韓国語と中国語などで停船命令を表示する装置や、夜間監視装置を搭載。既に五島列島近海の取り締まりなどに当たっている。船名は同列島中央部にある奈留島に由来した。
 式には関係者約50人が出席。藤本雅治署長は「船名は、地域の皆さまと共に五島列島の海を守りたいという署員の願いの表れ。地域の安全安心に貢献できると期待している」と式辞。来賓の野口市太郎市長があいさつし、祝福した。
 船内見学会もあり、出席者が乗組員から最新鋭の設備について説明を受けた。

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