ハクウンキスゲ 鮮やかに 国内自生は長崎・対馬のみ

県対馬振興局の前庭で鮮やかなだいだい色の花を咲かせたハクウンキスゲ=対馬市厳原町

 国内では長崎県対馬市にのみ自生するとされるハクウンキスゲが、市内各地で鮮やかな花を咲かせ、“国境の島”に初夏の訪れを告げている。
 植物に詳しい元市島おこし協働隊の掛澤明弘さん(37)=上対馬町=によると、ハクウンキスゲはワスレグサ科の多年草。国外では朝鮮半島などに分布している。市内では6月から7月にかけ、全域の日当たりのいい岩場などで観察できる。
 県対馬振興局の前庭にも咲いており、担当者は「きれいな花は来庁者や職員の目を楽しませている。近くに来たらぜひ立ち寄ってほしい」としている。

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