氷見市に生息する国指定天然記念物の淡水魚「イタセンパラ」を観察する親子教室が18日、同市惣領のイタセンパラ保護池で行われた。市内の親子9組約30人が5月にふ化したばかりの稚魚や、成魚を捕まえ、希少種の生態を学んだ。
参加者は胴長を着て保護池に入り、体長約2センチの稚魚や越冬した成魚を捕獲して観察。市教委の西尾正輝主査が、二枚貝のイシガイに産卵する生態を教えた。イタセンパラと同じタナゴ類で県指定希少野生動植物のミナミアカヒレタビラやタイリクバラタナゴ、ヨシノボリなども捕まえた。
同市十二町小5年の前綾那さんは「イタセンパラの稚魚が思ったより小さかった。生き物をたくさん捕まえられて楽しかった」と話した。
イタセンパラは環境省の「絶滅危惧IA類」で、氷見市の万尾川などに生息する。教室は繁殖期の9月にも行う。