「ばあさん」との日々語る 本紙で連載、なとみみわさん講演

義母の介護を振り返るなとみさん=金沢市の県地場産業振興センター

  ●認知症の人と家族の会県支部40周年

 認知症の人と家族の会石川県支部40周年記念講演会(北國新聞社後援)は18日、金沢市の県地場産業振興センターで開かれ、本紙で「介護わはは絵日記」を連載する能登町出身のイラストレーター、なとみみわさんが講演した。なとみさんは義母の「ばあさん」を介護した日々を振り返り「一人で背負わず、いろんな人の手を借りて感謝し、いただいた優しさをまた誰かにリレーできれば、ちょっといい世の中になるのではないか」と語った。

 なとみさんは「わははと笑える介護のこころづくり」と題し、約280人を前に講演した。仕事と家事、介護を一人で抱えて不満が募り、義母に「長生きしてごめんね」と言わせてしまったことや、義母の優しさに救われたエピソードに触れながら「やるとなったら覚悟を決め、1ミリでも自分が楽しく幸せな道を選んだ方がいいと考えるようになった」と話した。

 講演に先立ち、県支部世話人代表の飯田芳枝さんが会の活動や認知症基本法について紹介した。

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