黒部初の「こども食堂」まちづくり協が交流の場に、月1回開催へ

提供する野菜カレーを準備するスタッフやボランティア=黒部市勤労青少年ホーム

  ●第1弾は野菜カレー

 黒部市で初となる「こども食堂」が18日、開設された。黒部まちづくり協議会が子どもらの居場所づくりにと「あつまれくろべ」と銘打って市勤労青少年ホーム(新牧野)で開催、地域の各種団体から寄付された食材で野菜カレーを作り、無料提供した。今後も、子どもらと地域社会の交流の場となる企画を月1回開催していく。

 協議会に、こども食堂ワークショップを設け、中島朋子さん(39)=荻生=らメンバー4人が中心となり、コロナ禍で人と実際に会い、触れ合う機会が減る中、子どもや家族がリフレッシュする場にと準備してきた。

 初回は桜井高生がボランティアでカレーの調理に協力、高校生以下無料、大人300円で振る舞った。市内小中学校の不要になった制服や体操服のリユース会も開かれた。

 中島さんは「手助けを必要としているのは困窮者やシングルマザーだけでない。周囲にコロナ禍で実家に帰れず困っている人も多かった。気軽に参加し、話し、互いに助け舟を出せるような場にしたい」と話した。第2回は7月17日、「あつまれくろべ食堂編 そうめんチャンプルー」を開く。8月は食堂を休止し、子どもたちの学習支援の場を設ける。

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