岩手県知事選、ウイングの拡大に躍起 政党推薦受けず態勢構築

 岩手県知事選は8月17日の告示まで2カ月を切り、選挙態勢の構築が加速している。野党勢力が現職の達増拓也(たっそたくや)氏(59)、与党勢力が新人の千葉絢子(ちばじゅんこ)氏(44)を支える構図だが、2019年の前回選とは異なり、与野党は推薦を見送る方向。「県民党」「超党派」-。両陣営は政党色を前面に出さず、無党派層を含めたウイングの拡大に躍起となっている。

 達増氏は17日、盛岡市内で後援会の事務所開きに出席。立憲民主、共産、国民民主、社民の4野党の県連代表らが顔をそろえた。続いて開いた後援会連合会の拡大役員会では「野党共闘を超えた県民党的な『オール岩手』の連携協力の形ができた」と胸を張った。

 千葉氏は18日、自身が代表を務める超党派の政治団体「新しい岩手をつくる会」の選対会議を盛岡市で開き、選挙戦に向けた態勢整備を本格化させる予定。

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