SDGsテーマに模擬ラジオ 宇短大付高の214人がワークショップで番組制作 那須

模擬ラジオ番組を実演する生徒たち

 【那須】持続可能な開発目標(SDGs)をテーマとする模擬ラジオ番組を制作するワークショップがこのほど、高久丙のロイヤルホテル那須で開かれ、宇都宮短大付属高普通科の1年生214人が参加した。

 ワークショップは、SDGsの啓発活動を行う佐野市のNPO法人エコロジーオンラインが生徒にSDGsへの学びを深めてもらおうと開催。同法人の上岡裕(かみおかゆたか)理事長(63)が講師を務めた。

 生徒たちは6人一組ほどのグループに分かれ、「貧困をなくそう」「海の豊かさを守ろう」などSDGsの17の目標から取り扱うテーマを決め、目標達成に向けたアイデアを盛り込んだ3分ほどの番組制作に挑戦。ディレクターや放送作家など役割を分担し、グループ内で出し合った課題や解決策を原稿にまとめた。

 代表で3グループが制作した番組を実演。生徒たちは時折言葉を詰まらせながらも、マイクロプラスチック問題を訴えたり、持続可能な漁業で取られた水産物であることを証明する「MSC認証」制度に基づく食品を紹介したりした。

 「ジェンダー平等を実現しよう」をテーマに選んだ小林慧吾(こばやしけいご)さん(16)は「学校指定のバッグが今年から男女で統一され、ジェンダー問題を身近に感じている。もっとお互いを理解できる風潮になれば良いと思う」と話した。

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