展示中のトワイライトエクスプレスに落書き 文字やバツ印、4メートルの傷も 京都鉄道博物館

傷付けられた箇所を黒いシートで目隠ししたトワイライトエクスプレスの電気機関車(19日午前11時ごろ、京都市下京区・京都鉄道博物館)

 京都市下京区の京都鉄道博物館で、展示中の鉄道車両に白い線状の傷が付けられていることが19日、同館への取材で分かった。被害に遭ったのは寝台特急「トワイライトエクスプレス」で活躍した2両で、緑色の塗装を削るように平仮名や「×」の記号などが書かれていたという。

 同館によると、18日午後3時ごろ、来館者から「車両に傷が付いている」と連絡があり、職員が確認した。傷は展示中のトワイライトエクスプレスで活躍した電気機関車「EF81形」(1974年製)と、食堂車「スシ24形」(72年製)の側面にあった。人の名前のような文字などが落書きされており、線状の傷は約4メートルに及ぶという。来館者が間近で車両を見学できるよう、柵を設けていなかった。

 被害の2両は同館が開館した2016年から展示され、人気を集めていた。同館では車両に傷を付ける行為が後を絶たないといい、担当者は「マナーを守って観覧してほしい」と呼びかけている。

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