「改革に応えてくれる」新青森県知事・宮下氏、小谷副知事起用方針を正式発表

副知事、教育長の起用について説明する宮下氏=19日、青森市

 29日に知事に就任する宮下宗一郎氏(44)は19日、青森市内で報道陣の取材に応じ、新たな副知事に県総務部長の小谷知也氏(44)、教育長に元八戸市職員の風張知子氏(67)を起用する方針を正式に発表した。小谷氏を登用する理由としては「これからスピード感を持って取り組むさまざまな分野の改革・改善に、十分応えてくれる資質を有している」と述べた。両氏の人事案は7月上旬開会予定の定例県議会に提出する。

 小谷氏について宮下氏は、自身がむつ市長だった頃から能力を高く評価していたとし、「大いに県政前進に努めてくれると確信している。力を十分発揮してもらいたい」と述べた。総務省出身の小谷氏には、国や市町村との関係強化も期待しているとした。

 副知事は2人体制を維持し、もう一人は「県庁の中からの抜擢(ばってき)を中心に考える。いない場合は県庁外からの選任も視野に入れる」と説明。「私自身と改革の方向性や考え方が一致し、しっかりと県庁を統率できる人物」が望ましいとし、年齢や性別にとらわれず能力を重視して決めるとも述べた。9月の定例県議会までには人選を終える見通しも示した。

 小谷氏は和歌山市出身。総務省大臣官房秘書課長補佐などを経て、2021年8月から青森県総務部長を務めている。

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