金沢エムザ、営業時間30分延長 地下1階から4階、午後7時半まで

7月1日から閉店時間が午後7時半となる地下食品売り場=金沢市の金沢エムザ

  ●2年ぶり従来通り 7月から試験実施

 金沢エムザ(金沢市)は7月1日から、地下食品売り場と地上1~4階の営業時間を30分延長し、閉店を午後7時半とする。コロナ対応として2021年7月1日から、午後7時閉店で営業を続けてきたが、2年ぶりに従来の営業時間に戻す。利用客から延長を求める声があったため。8月末まで試験的に実施し、以降も継続して行うかどうかを決める。

 地上1階は化粧品売り場や石川の伝統工芸などを扱う「黒門小路」がある。2階は婦人服やスポーツ用品を扱い、3階はツタヤブックストア、4階にニトリがあり、延長によって買い物客の利便性が高まると判断した。

 地上5~9階の閉店時間は午後6時半、地下の食堂街などは午後9時までで、現在から変更しない。

 金沢エムザの営業時間は20年1月まで、午前10時~午後7時半だった。コロナ下で食品売り場を除く休業などを経て、同5月20日からは全館の閉店時間を午後6時半とした。

 21年7月以降は、地下食品売り場など一部の閉店時間を30分遅らせ、午後7時としている。

 コロナの5類移行などを受け、利用客からは「仕事帰りに訪れにくい」「ゆっくり買い物がしたい」などの声が寄せられていた。試験実施中に客の反応や売り上げの推移、従業員の負担などを総合的に検討し、続けるかどうかを決める。

 金沢エムザの担当者は「どうすれば、お客さまが利用しやすくなるか考えていく。延長を希望する声も多く、継続するかどうか見極めたい」と話した。

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