KREVAさん、青森ねぶた題材のダンス曲制作 「思い出に残ってほしい」

西市長(左)に楽曲の完成を報告したKREVAさん

 人気ヒップホップアーティストのKREVA(クレバ)さんが、青森ねぶた祭を題材とした楽曲「ラッセーラ」を制作した。青森市が取り組んでいる、ダンスを生かしたスポーツ振興事業に使われる。19日、同市役所を訪問し、西秀記市長に完成を報告。「みんなの思い出に残る曲になってほしい」と語った。

 KREVAさんは弘前市生まれで、2001年にヒップホップグループ「KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カン・クルー)」としてデビュー。04年からソロ活動も行っている。

 作詞、作曲したラッセーラは、挑戦を恐れずに進む様子を表現したラップ調の曲。幼少期に見たねぶたの情景が今も記憶に残り、そのイメージを取り入れようと考え、はやしの笛の音色やハネトのかけ声を楽曲にちりばめた。

 青森市は21年度からダンスを生かしたスポーツ振興事業に取り組み、市民が楽しみながら体を動かせるオリジナルダンスの普及を目指している。昨年6月、市が事業の受託業者を通じてダンスに使用する楽曲提供者を探したところ、KREVAさんが趣旨に賛同した。年度内にオリジナルダンスの2種類の振り付け動画が完成する予定。

 西市長は「ねぶたのはやしを感じられ、それでいてかっこいい。聴く人のねぶたマインドが刺激される」と感想を語った。KREVAさんは「この曲に触れてダンスやラップ、作曲などに興味を持ってもらえたらうれしい」と話した。

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