齋藤選手(野辺地)、ハンドプロリーグ挑戦

プロでの活躍と26年に青森県で開催される国民スポーツ大会での貢献を誓う齋藤選手=野辺地町

 2024年9月開幕予定のハンドボール新プロリーグへの参入を目指す「アルバモス大阪」(大阪)に、青森市出身、野辺地町在住の齋藤陽亮(ようすけ)選手(27)=野辺地高-日体大出=が今年7月から加入する。齋藤選手はベテランの域に入っているものの、「トップレベルの環境で技術を磨き、(26年に開かれる)本県開催の国民スポーツ大会で貢献したい」と一念発起。持ち前のパワーを生かしたプレーで、新プロリーグでの活躍と、国民スポーツ大会での地元への恩返しを誓っている。

 齋藤選手は中学時代に見たテレビ番組の影響で、高校からハンドボールを始め、大学卒業後に帰郷してからも六ケ所村で原子力関係の仕事に携わる傍ら、地元の社会人チームで競技を続けてきた。

 昨年12月、先輩や後輩らの後押しを受け、トライアウトを受検。身長180センチ、体重92キロの当たり負けしない恵まれた体や、仲間を鼓舞するプレースタイル、競技で有利な左利きという点などが評価され、合格した。

 得意のロングシュートを武器に、レギュラーとして数多く試合に出るのが目標。「若い選手が多いチームで、スピードでは劣るが、最年長選手として、声を出して士気を上げ、若手を引っ張っていきたい」と胸を張る。見据えているのは、26年に青森県で開催される国民スポーツ大会。「県内の子どもたちに競技人口が少ない本県出身者でもトップレベルの戦いができることを見てもらい、自信を持ってほしい。大会では故郷のために貢献したい」と意気込む。

 7月からは大阪府の飲食店で働きながら、日本ハンドボールリーグの下部リーグで試合に臨む。

 現在、日本リーグに所属する青森県出身選手は、トヨタ車体の津屋大将(青森山田-東海大出)、ザ・テラスホテルズの近内(こんない)智春(青森商-富士大出)の2選手がいる。

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