デビュー5年目を迎えたサクランボの青森県オリジナル品種「ジュノハート」の今年の初競りが20日朝、八戸市中央卸売市場で行われ、粒が大きい上位等級品「青森ハートビート」が1箱(15粒入り)50万円の最高値を付けた。昨年より10万円安かったものの、1粒約3万3千円というご祝儀価格となった。
専用の化粧箱に詰められたハートビート10箱、ジュノハート104箱(ともに1箱15粒入り)が上場され、ハートビートは2万~50万円、ジュノハートは3千~1万6千円で競り落とされた。
最高値を付けたのは、市場内に入る青果仲卸業「三戸フルーツ」。寺澤晴男代表取締役は「ちょっと予算オーバーだが、落札できてほっとした。今後もっと作付面積が増えると思うので、地域の振興につながればうれしい」と笑顔を見せた。
八戸農協さくらんぼ専門部の留目秀樹部長は「天候が心配だったが(生育が初競りに)なんとか間に合った。本当においしいサクランボができた。年々生産量も増えてくると思うので、もっとアピールしていきたい」と話した。
ジュノハートは同日から県内外の小売店などに並んだ。ハートビートは23日から、青森、八戸、弘前の3市のさくら野百貨店、青森市の複合商業施設「THREE(スリー)」、中三弘前店の5カ所で販売される。