長崎県洋菓子コンテスト 最優秀賞に中津川さん チョコ細工で「旅」表現

旅をテーマにした作品で最優秀賞に輝いた中津川さん=長崎新聞文化ホール・アストピア

 長崎県洋菓子コンテストが20日、長崎市茂里町の長崎新聞文化ホール・アストピアであり、ハウステンボス(佐世保市、HTB)に勤務するパティシエ中津川晴香さん(23)の作品が最優秀賞に当たる日本洋菓子協会連合会会長賞に輝いた。
 職人の技術向上を目的に県洋菓子協会(甘木阿津美会長)が毎年開催。アーモンド粉末や砂糖を練り合わせた「マジパン」など8部門に計59点の応募があった。うち6部門で金賞を1点ずつ、さらにその中から最優秀賞を1点決めた。
 パティシエとして働き始めて2年目の中津川さんは今回初めて出品し、あめ細工やチョコレート細工で美しさを競う「ピエスアーティスティック・工芸菓子」部門で金賞に選ばれた。旅をテーマに蒸気機関車(SL)や線路、トランクケースなどをチョコで表現。四方から見て楽しめる立体的な造形が高い評価を得た。
 中津川さんは「受賞がまだ信じられない。何度も壊れ、つなぎ目を隠すのが大変だった」と語った。甘木会長は「年々レベルが上がっている。このコンテストが若手のモチベーション向上につながれば」と話した。

 ほかの部門の金賞受賞者は次の通り。(敬省略)
 ▽グランガトー=楠康成(HTB)▽ラッピング=田中ゆき子(パティスリーサンミシェル)▽プチガトー=木本久琉美(パティスリーフェリーチェ)▽マジパン仕上げ一般=鳥山結莉(HTB)▽マジパン仕上げエコール学生=木村日香莉(長崎短期大学)

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