地魚のおいしさをツアーでPR 長崎市とJR九州がコラボ 参加者は特別定食や観光楽しむ

提供された「さしみシティ定食」=長崎市、登利亭長崎本店

 長崎の農水産物の良さを知ってもらおうと、長崎市とJR九州が共同企画したコラボレーションツアーが18日、長崎市内であった。参加した4グループ14人は、ツアーのための特別な定食や長崎観光を楽しんだ。
 ツアーは「長崎が誇る日本一」をテーマに、水揚げされる魚種が日本一の長崎の魚を楽しむコースと、2012年の全国和牛能力共進会で日本一に輝いた長崎和牛を楽しむコースの2種類。どちらかの定食と新幹線かもめの博多-長崎往復きっぷ、路面電車の一日乗車券がセットで、大人1万2千円、子ども7500円。当初は2コースを18、25日の2日間実施する予定だったが、最も申し込みが多かった18日の魚コースを実施した。
 参加者は昼前に長崎駅に到着。かもめとの記念撮影などを楽しみ、昼食会場の登利亭長崎本店(五島町)に移動した。提供された「さしみシティ定食」は刺し身10種盛りをメインに、ハトシやすり身揚げなどが並び、魚種の豊富さや魚料理を楽しめる特別な定食。料理の説明の後、市の担当者が魚の魅力を発信するさしみシティ事業の概要などをPRした。
 父の日のお祝いにと3世代で参加した髙武悦子さん(43)=福岡市=は「聞いたことがない魚の名前があって面白かった。満足度は高い」と笑顔。息子の大地君(6)も「おいしかった。路面電車に乗るのが楽しみ」と話した。
 食後は自由行動。帰りのきっぷは自由席で、好きなタイミングで福岡に帰ることができる。
 JR九州営業部旅行課の保井聡一郎さん(32)は「肉よりも魚の方が人気があったことに驚いた。食事は旅行商品の重要な要素。これから試行錯誤して次の企画も考えていきたい」、市水産農林政策課食の推進係の髙岩琢磨さん(30)は「新幹線の開業効果がまだあるこの機は逃せないと企画した。今日のお客さまの声も聞きながら、継続して長崎の農水産物をPRしていきたい」と語った。

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