【インド】エアインディアは470機発注、仏航空ショー[運輸]

インドの財閥タタ・グループ傘下の旧国営航空エア・インディアは20日、欧州航空機大手エアバスと米航空機大手ボーイングに旅客機を合わせて470機発注したと発表した。エアバスが250機、ボーイングが220機となる。19日に500機の大量発注を発表した地場格安航空会社(LCC)インディゴに次ぐ規模となる。

エアバスからは、▽単通路型の主力小型機「A320」を140機▽同「A321」を70機▽双通路型の大型機「A350—1000」を34機▽同「A350—900」を6機——購入する。

エア・インディアは今年2月、エアバスの機材調達で関心証明書に署名しており、今回は正式発注になる。同社は機材のほか、エアバスの子会社を通じた保守・点検と航空分析のサービスが含まれるパッケージで売買契約を結んだ。

一方、ボーイングからは、▽単通路型の主力小型機「737マックス」を190機▽双通路型の中型機「787ドリームライナー」を20機▽双通路型の大型機「777Xジェット」を10機——購入する。この他、購入の決定を一定期間猶予できるオプション契約として、▽「737マックス」を50機▽「787ドリームライナー」を20機——を付けた。

ボーイングは20日付の声明で、「当社にとって、南アジア地域では過去最大の受注規模になる」と、エア・インディアの決定を歓迎した。

エア・インディアは19日から仏パリ近郊ルブルジェで開催されているパリ国際航空ショーでエアバス、ボーイング各社と調印に臨んだ。

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