奥日光への客足、回復傾向 コロナ禍前水準に 修学旅行や遠足で

湯滝を見学し観光バスに乗り込む児童ら=21日午後3時35分、日光市湯元

 新型コロナウイルスの流行が落ち着いてきた中、修学旅行や遠足での栃木県奥日光への客足が回復しつつある。団体客が立ち寄る観光名所の一つ、湯滝では21日、計13台の観光バスが次々と駐車場に止まり、子どもたちが散策に向かった。

 5、6月は奥日光で年間最初の修学旅行シーズン。駐車場を管理する日光湯元ビジターセンターによると、今月は1日最大55台のバスが駐車場を利用。昨年の3倍に当たり、コロナ禍前の2019年水準に戻った。

 戦場ケ原などを散策する団体も増えている。日光自然博物館によると、4〜6月の学校からの自然ガイドの依頼は前年同期比17件増の55件。首都圏の小学校が多い。同博物館業務部の村木朝陽(むらきともあき)主事(36)は「子どもたちが自然に接する機会が戻ってきたことがうれしい」と歓迎している。

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