エゾスカシユリ、津軽海峡に彩り 青森・風間浦村蛇浦地区

北海道を望む岩場で見事な花を咲かせるエゾスカシユリ=21日午前11時50分ごろ

 津軽海峡に面した青森県風間浦村蛇浦地区の海岸で、エゾスカシユリが咲き始めている。地元で「上草島」と呼ばれる岩礁にも群生。21日は上を向くように15センチほどの花を広げ、潮風に揺れていた。

 エゾスカシユリは北海道の海岸や岩場などに生える多年草。岩礁は、フノリやモズクが生える岩場から突き出るようにあり、干潮時は歩いて渡れる。表面の草地に数カ所に分かれ、数株~十数株ずつ咲いていた。

 近くに住む冨岡俊彦さん(67)によると、花は6月下旬に咲き始めることが多く、「今年は暖かい天気が続いているせいか、1週間ほど早いのでは」。海岸のあちこちで見ることができるといい、「固まって咲くのも良いが、1輪、2輪と咲く姿もきれいだと思う」と魅力を語った。

© 株式会社東奥日報社