アーセナルに暗雲? シティがライスへのオファーを準備か

写真:アーセナルと相思相愛と見られるも、シティの参戦によって風向きが変わる? ©Getty Images

アーセナルが今夏の獲得を熱望するウェストハムのイングランド代表MFデクラン・ライスに対し、マンチェスター・シティがオファーを用意する可能性があるという。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

マンチェスター・シティはドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンのバルセロナへの移籍が目前に迫っている。一方でチェルシーからクロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチを迎え入れることで合意に達しているとされているが、中盤に信頼のおける新たな人材を加える必要性が生じている。そこで白羽の矢を立てているのがライスで、ギュンドアンの移籍が正式に決まり次第、ウェストハム側に正式なオファーを提示すると見られている。

ライス自身はアーセナルへの移籍を希望しており、いわば“相思相愛”の状況だが、マンチェスター・シティが本格的に争奪戦に参入した場合、彼の心境に変化が生じる可能性もあるようだ。

アーセナルはすでにウェストハムに対して正式なオファーを送っているが、これまで2度にわたって拒否されている。最初のオファーは8000万ポンド(約145億650万円)、2回目は最初に7500万ポンド(約135億9990万円)を支払い、追加で1500万ポンド(約27億1990万円)を支払う総額9000万ポンドのオファーだったが、ウェストハムはその両方を拒否。彼らの要求は最低1億ポンド(約181億3240万円)であり、若干の開きがある。

アーセナルは金額を上乗せした3度目のオファーを出す予定とされており、ウェストハムの要求額に近い金額が提示されると見られている。週給20万ポンド(約3630万円)以上と言われるライス本人への条件はすでに折り合いがついており、クラブ間の取引が合意に達すれば速やかに正式契約が締結される見込みとなっていた。

しかし、資金力の余裕のあるマンチェスター・シティが1億ポンド以上を提示する可能性もあるため、アーセナルとしては落ち着かない日々を過ごすことになりそうだ。

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