長崎くんち演し物鮮やか 手ぬぐいに 原画は版画家・小﨑侃さん 石丸文行堂など2カ所で販売

踊町の演し物を描いた手ぬぐいを手にする小﨑さん=長崎新聞社

 諏訪神社くんち踊(おどり)馬場さじき運営委員会は、長崎くんちに出演する6カ町の演(だ)し物を紹介する手ぬぐいを製作した。原画を手がけたのは長崎県長崎市の版画家、小﨑侃さん(80)。同運営委事務局と、同市浜町の石丸文行堂で販売している。
 同運営委が2008年から製作。小﨑さんは同運営委の依頼を受け、その年々の踊町を描いている。
 手ぬぐいは縦約35センチ、横約90センチ。小﨑さんによると、完成までに要した時間は約1週間。過去の出演時の写真などを参考に、6カ町がバランスよく並ぶよう調整しながら下絵を描き、岩絵の具で色付けをして、鮮やかに仕上げた。これまで原画は全て肉筆画で描いてきたが、今年は初めての版画作品。「船を押したり引いたりする人々の迫力ある動きにこだわった。これまでと今回の作風の違いにも注目してほしい」と話している。手ぬぐいは1枚990円。

© 株式会社長崎新聞社