48チーム、甲子園へ闘志 高校野球青森県大会、組み合わせ決まる

緊張した様子で組み合わせ抽選会に臨む各校の主将たち
選手宣誓の当たりくじを引き当て、笑顔の六ケ所・神主将

 第105回全国高校野球選手権青森大会の組み合わせ抽選会が22日、青森市の県総合社会教育センターで行われ、連合を含む48チーム(54校)の対戦カードが決まった。7月12日の開幕試合は、青森商と三沢が激突。日程が順調に進めば、決勝は同26日に弘前市のはるか夢球場で行われる。選手宣誓は「7校連合」で出場する六ケ所の神優斗主将が行う。

 会場は青森市のダイシンベースボールスタジアム、はるか夢球場、八戸市長根公園、六戸メイプルスタジアムの4球場。48チームがA、B、C、Dの4ブロックに分かれ、トーナメント方式で優勝を争う。春季県大会で8強入りした八工大一、八学光星、青森山田、弘前学院聖愛、八工大二、東奥義塾、弘前、弘前東の8校がシードされ、各ブロックに2校ずつ振り分けられた。

 Aブロックは昨夏準優勝で、今春の県大会を制した八工大一が優位。兄弟校の八工大二や、八戸西の八戸勢が意地を見せるか。青森商と三沢の古豪による開幕ゲームにも注目したい。

 Bブロックは春4位の聖愛が軸。一方、実力校の東奥義塾のほか、弘前実、大湊、三沢商など地力がある公立校がそろっており、各チームに上位進出のチャンスがありそうだ。

 Cブロックは5大会ぶりの甲子園を目指す青森山田が筆頭。弘前や木造などが食らいつけるか。七戸・六ケ所・野辺地・百石・八戸商・浪岡・松風塾と、過去最多の7校でつくる7校連合の奮闘にも期待したい。

 Dブロックは、春季東北大会で昨夏の甲子園覇者・仙台育英を破って優勝した八学光星に各校が挑む。春に聖愛と接戦を演じた弘前東のほか、聖ウルスラ、八戸北が上位をうかがう。

 今大会は声出し応援が可能。開会式は7月12日午前10時半から、青森市のダイシンベースボールスタジアムで行う。

▼光星「一戦必勝で」

 組み合わせ抽選会には各チームの主将が参加。「全力で戦い、甲子園に行く」「感謝を忘れずプレーする」などと抱負を述べ、次々とくじを引いていった。

 岡本、洗平と好投手を擁し、春の東北大会で仙台育英を破った八学光星。2年連続の甲子園出場に向け、中澤恒主将は「春は春なので油断せず、どこが相手でも一戦必勝で頑張るだけ。チーム状態は上がってきているので、準備万端で大会に臨みたい」。

 春の県王者・八工大一の長谷地主将も「一つ一つのプレーの精度を上げて夏に臨む。守備でも攻撃でも爆発力を出して優勝する」と闘志を燃やした。

▼選手宣誓「思い込める」

 28チームの主将が希望した選手宣誓の大役は、「7校連合」の一員として出場する六ケ所の神優斗主将が引き当てた。壇上で当たりくじを高々と掲げ「最高です」と笑顔がはじけた。

 テレビで目にした高校球児の選手宣誓に憧れを抱き、「やってみたい」と立候補。利き手の左手で「光っている感じがした」という封筒をつかみ取った。文言は「夏1勝できるような思いを込めて、かっこいい言葉を残せるように考えたい」と語った。

 連合チームには計21人が所属し、6月上旬から土日に練習を重ねている。連合の戸來源樹主将(七戸)は「みんな仲が良くて、元気があるチーム。打撃に自信があるので頑張りたい」と意気込んだ。

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