ビーフンの「西高東低」打破を 横浜に自販機設置、関東圏に初進出 神戸のケンミン食品

ケンミン食品東京支店前に設置された黄色と青の冷凍ビーフン自動販売機=横浜市鶴見区汐入町1(同社提供)

 ケンミン食品(神戸市中央区)は、冷凍ビーフンなどを販売する自動販売機を横浜市鶴見区の同社東京支店前に設置した。自販機は2021年秋に本社前に初めて設置して以来8台目で、関東圏には初進出となる。東日本ではビーフンの認知度が近畿などに比べて高くないといい、自販機設置を機に「西高東低」の打破を狙う。

 自販機は新型コロナウイルス禍の21年、人と対面せずに気軽にビーフンの購入を楽しんでもらおうと企画。兵庫県内では神戸市と丹波篠山市に計3カ所4台を置き、愛知県岡崎市と福岡市、静岡県藤枝市にも設置している。23年3月までの累計売り上げが3千万円を超える好調ぶりという。

 今回の自販機は6月1日に設置。定番の焼きビーフン(2食、400円)やはるさめの豆板醬炒め(同、500円)など、レンジで温めて食べる冷凍6種類を用意した。

 同社の調べによると、ビーフンの認知度や消費量は九州や近畿圏で高い一方、関東圏や東北、北海道では全国平均を割り込むという。同社は「自動販売機を通じてケンミンの冷凍ビーフンやはるさめを知ってもらいたい」としている。(大盛周平)

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