お中元商戦、再び熱を帯びる  来店客が増加、試食を再開

相手が喜ぶ姿を思い浮かべ、商品を選ぶ買い物客。新型コロナウイルス禍の収束傾向で店を訪れる人が増えている=22日、盛岡市菜園・カワトク

 岩手県内のお中元商戦が熱を帯びている。新型コロナウイルス感染症の「5類移行」を受け、店を訪れて商品を選ぶ客が増え、試食も再開した。昨年5月に比べて買い物客が約4割増加した店舗もあり、「手土産」「大人数」のニーズも復活傾向だ。百貨店や小売店はリベンジ消費や外出需要の増加を見込んでおり、人気の高い県産品に力を入れ、売り上げ回復に注力している。

 盛岡市菜園のカワトクは22日、お中元ギフトセンターを開設した。全640点のうち180点は県産品で、ウニやイクラなどの海産物、牛肉や豚肉、加工品など豪華な商品が並ぶ。コロナ禍で自粛していた試食販売も再開。大勢で集まる機会を想定したバラエティー豊かな菓子や加工品のセットもそろえた。

 国連の持続可能な開発目標(SDGs)推進のため、「サスティナブルギフト」を新たに用意。フェアトレードのカカオ豆を使った商品など県内4社から15点を厳選した。販売推進担当の佐々木睦マネージャー(47)は「実際に現物を確かめて商品を選んでほしい」と話す。

© 株式会社岩手日報社