青森県弘前市、藤崎町のラーメン店9店が23日から、トッピングののりに「お金の話にノリません」などと特殊詐欺被害防止のメッセージを入れたラーメンを出している。今年、県内の詐欺被害者のうち約4割が20~50代。ラーメン店の客層に多いこの世代の啓発につなげようと、弘前警察署と弘前地区防犯協会が企画した。
今年の県内の特殊詐欺被害件数は22日時点で44件、被害額は計約9941万円で昨年同時期より、ともに4倍ほどに増えている。その中でも投資名目など若い世代を狙った詐欺も多く、若者に人気のラーメン店で被害防止を訴えていく。
23日、藤崎町の十兵衛藤崎店にのりを贈呈した同署の小澤昌弘刑事生活安全官は「おいしいラーメンを食べてもらい『お金の話にノリません』と意識づくりをしたい」と話した。
のりは弘前市のなかた屋神田店、同高田店、文四郎弘前店、スタミナ一番、いわき食堂、たか虎、白神飯店、藤崎町の謝(いやび)、十兵衛で計4千枚を準備。なくなり次第終了する。