北郷の自然素晴らしい シンガポールの中学生訪問

交流会で親睦を深めるシンガポールの中学生と北郷小中の生徒たち

 日南市・北郷小中(若林史宏校長、225人)と姉妹校盟約を結んでいるシンガポールのセイント・ゲイブリエル校の中学生10人が21日まで4日間、同市北郷町に滞在した。学校授業や農業体験などを通して日本文化に触れ、地元住民らとも交流を深めた。
 コロナ禍の影響で訪問は4年ぶり。ただ、従来のホームステイは行わず、ホテル宿泊となった。一行は男子生徒10人のほか、校長と教諭2人で、18日夜に同町入り。19日は北郷小中の授業に参加し、茶道や書道、和楽器、和紙作りなどを体験。市内観光も行い、飫肥城では四半的、鵜戸神宮では運玉投げを楽しんだ。
 20日は地元住民と一緒に田植えや猪八重渓谷で森林セラピーを体験した。夕方に北郷小中の生徒が合流して交流会が開かれ、そうめん流しやバーベキューを満喫。両校の生徒たちは英語で会話したり、鬼ごっこをしたりして打ち解けた様子だった。
 イーダン・ジェラードさん(14)は「日本の学校生活を知ることができて楽しかった。シンガポールは緑が少なくて、北郷の自然は素晴らしい」と笑顔。北郷小中8年の重永愛理紗さん(13)は「お互い違う文化を教え合えて楽しかった」と話していた。

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