ここは西脇「日本のへそ」でのびのびキャンプを 駅近の荒れ地、敷地内の古墳避け25区画を整備

シャワー室や水洗トイレ、洗い場を備えるコンテナ=西脇市上比延町

 兵庫県西脇市のランドマーク、「日本へそ公園」(同市上比延町)の前にあった荒れ地がキャンプ場に生まれ変わり、24日、オープンした。約7千平方メートルの土地に、ソロとファミリーで使える25区画を整備。初日は早くも5組が訪れ、自然の中でのびのびと過ごした。(伊田雄馬)

 施設名は「日本のへそキャンプ場」。立ち上げの中心となったのは、地元の建設会社を経営する武部陽憲(はるのり)さん(44)。昨年夏、地域住民を悩ます獣害の原因になっていた荒れ地をキャンプ場にすることを着想し、土地の所有者から借り受けたという。

 敷地内に14基ある古墳を避けながら、草木を刈って盛り土をし、少しずつテントを張る区画サイトを整備した。

 施設は男女別の水洗トイレやシャワー室、洗い場を備える。すぐ近くにはJR加古川線の日本へそ公園駅があり、バックパックのみで移動するキャンパーも利用しやすい。

 料金はファミリーが1組5500円(大人2人、中学生以下4人まで)、ソロは1人3300円。追加料金1100円で、電源付きのサイトも選べる。

 24日は家族連れらがテントを持ち込み、キャンプを楽しんだ。神戸市北区の男性(41)は家族3人で訪れ、「周囲に色々な設備があるので退屈しない。キャンプ仲間にも紹介したい」と話していた。

 武部さんは今後、日本へそ公園内の地球科学館テラ・ドームでの天体観測や、近くの田んぼを使った田植え体験などのアクティビティーも提供する計画を練っている。予約は電話のみ。日本のへそキャンプ場TEL0795.23.7111

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