農家の作業支援へ、親子らミニトマト収穫に汗 滋賀・彦根で体験イベント

頑張ってミニトマトを収穫する親子連れ(彦根市南三ツ谷町)

 高齢化や人手不足などに直面している農家の収穫作業を支援しようと、JA東びわこ(滋賀県彦根市)は、ミニトマトの収穫体験イベントを始めた。参加した親子らは生産の現状を学びながら、もぎたての実をおいしそうに味わった。

 会場は、同市南三ツ谷町の田附隆司さん(68)の約350平方メートルのビニールハウス。田附さんは、赤やオレンジ、黄色など8種類610株を無農薬で有機栽培し、収穫までをほぼ1人で行う。昨年に腰を痛めたこともあり、個数が多いミニトマトの収穫には手間がかかり、5月下旬から8月初旬のシーズンは休みも取れない状態という。

 初日の21日は午前10時から、親子ら3組6人が参加した。田附さんから栽培状況の説明や、上手な実の取り方を聞いた後、バケツを手に次々と収穫。時折味見をして、「おいしい」と笑顔を見せた。

 同JAは今後、品目や地域を広げる方針で、田附さんは「イベントを通じ、取れたての味や栽培状況を知ってもらえ、作業も日々1割ほど減ってほしい。他の農家とともに、キュウリやトウモロコシなど夏野菜も取り組めれば」と話した。28、30日も行い、各日先着3組。有料。申し込みは同JAのインスタグラムで。

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