代表監督、トナーリのニューカッスル移籍に複雑な心境明かす

写真:ニューカッスル移籍が成立間近と言われるトナーリ ©Getty Images

イタリア代表を率いるロベルト・マンチーニ監督が、ニューカッスルへの移籍が目前に迫っているミランのイタリア代表MFサンドロ・トナーリについて、複雑な心境を明かした。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。

トナーリは現在、U-21イタリア代表のキャプテンとしてU-21欧州選手権に参戦しているが、一方で移籍金5200万ポンド(約95億290万円)、6年契約でのニューカッスル移籍が成立しつつある。

マンチーニ監督は「サンドロ・トナーリほどの資質を持った若いプレーヤーがイタリアサッカー界から離れてしまうのは残念なこと。また、そこには何らかの問題があったことも意味するのではないか」と語り、若くて有能なタレントの流出に警鐘を鳴らした。トナーリはマンチーニ監督のもとでイタリアA代表デビューを飾っており、その後に刻んだ14キャップもすべて同監督のもとでのもの。そんな“愛弟子”の移籍騒動に、マンチーニ監督もコメントせずにはいられなかったのだろう。

一方で、自身がラツィオでの現役引退後、2001年1月にレスターで現役に復帰したことや、マンチェスター・シティの指揮を執ったことなどからプレミアリーグのことも熟知しており、その見地から次のようにも語っている。

「残念な気持ちがある一方、技術的な観点から言えば、プレミアリーグでプレーすることはトナーリにとって有益だろう。彼自身にとっては非常にいいことだと思う」

プレシアの下部組織からトップデビューを飾り、後にミランで活躍するというキャリアやプレースタイルの類似性から“アンドレア・ピルロ2世”とも呼ばれているトナーリ。2022-23シーズンのミランでは主力として公式戦通算48試合2ゴールという成績を残し、チャンピオンズリーグ4強入りなどに貢献した。

本人はミラン残留を強く望んでいながら移籍を通達され、激しく動揺しているという報道もあるが、この移籍を自身のキャリアアップにつなげることはできるだろうか。

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