SAGAアリーナで初の企業説明会 大型ビジョン活用 保護者、熱心に

アリーナならではの大ビジョンなどを活用した合同説明会=佐賀市日の出のSAGAアリーナ

 若者の県内就職を促そうと、高校生の保護者らを対象にした県内企業合同説明会(佐賀県産業人材確保プロジェクト推進会議主催)が25日、佐賀市日の出のSAGAアリーナで開かれた。県内に事業所がある105社が参加し、大型ビジョンを活用するなどアリーナならではの企業説明会が行われた。保護者だけでなく、高校生らも訪れ、担当者の説明を熱心に聞いていた。

 SAGAアリーナを会場にした企業説明会は初めて。各企業は施設の特徴を生かして、プロモーション動画を大型ビジョンで流したり、ブース同士の間隔を広く設けるなど工夫がみられた。

 講演では、ジョブカフェSAGAセンター長の坂本圭介さんが「保護者の関わり方で変わる」をテーマに、親がどのようにアドバイスをするべきかなどについて説明した。

 参加したサービス業の担当者は「今までより人が増えたイメージ。来場者の中には会場の隣で開かれているスポーツ大会の合間に訪れた人もいて、これはSAGAアリーナならではの人の流れだと思う」と来場者の変化を指摘していた。

 高校2年の息子を持つ佐賀市の小川弘之さん(45)は「警察官を目指す息子のために参加した。ブースの間隔が広く、聞きたいことがじっくり聞けてよかった」と話していた。

 唐津市から訪れた高校3年の松田壱樹(かずき)さんは「大型ビジョンが見やすかった。医療分野に関心があり、進学後の就職について考える良い機会になった」と手応えを口にしていた。(坂本有佐)

来場者に熱心に説明する企業の担当者(奥)=佐賀市日の出のSAGAアリーナ
アリーナならではの大ビジョンなどを活用した合同説明会=佐賀市日の出のSAGAアリーナ

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