兵庫県西宮市は26日、市民358人分の名前と住所を記した国民生活基礎調査の資料32枚を紛失したと発表した。保健所の担当職員が誤って廃棄した可能性が高いとしている。
調査は青木町、鷲林寺南町、上ケ原八番町、段上町、大屋町、枝川町の各一部が対象。2020年の国勢調査から抽出された計358世帯について、世帯主の名前と住所が載った一覧25枚と、地区ごとの略図7枚を紛失したという。
資料は担当職員が1人で管理し、庁外には持ち出していなかった。調査終了に伴い、今月22日に廃棄しようとしたところ、紛失に気付いたという。内規では鍵付き保管庫に入れるよう定めているが、職員は自席のファイル立てに置いていた。市保健総務課は「保管ルールが守られていなかった。深くおわびします」と陳謝。市は今後、対象者を訪問して謝罪する。(山岸洋介)