「神鍋温泉ゆとろぎ」で基準値上回るレジオネラ菌検出、当面休館へ 健康被害の報告はなし 兵庫・豊岡

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 兵庫県豊岡市の第三セクター、日高振興公社(同市日高町栗栖野)は26日、運営する温浴施設「神鍋温泉ゆとろぎ」(同)で、基準値を超えるレジオネラ菌が検出されたと発表した。今のところ健康被害の報告はないが、同公社は当面の間、神鍋温泉ゆとろぎを休館することを決めた。

 同公社によると、肺炎を引き起こす可能性のあるレジオネラ菌が検出されたのは、大浴槽と露天風呂。毎年1回以上実施する水質検査を5日に行ったところ、24日に大浴槽から基準値の38倍の菌が、露天風呂から2倍の菌がそれぞれ検出されたとの報告があったという。水風呂からは検出されなかった。

 同公社は25日に自主判断で臨時休館を決めた。浴槽を清掃・消毒をした後に、配管の消毒と水質検査を予定しており、結果は7月3日ごろに分かる見込み。陰性が確認でき次第、営業を再開する。(丸山桃奈)

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