乳幼児用の新型コロナワクチンを5歳児に誤接種 年齢確認が不十分 兵庫・朝来

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 兵庫県朝来市は26日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、小児用(5~11歳)を打つべき同市の5歳男児に、誤って乳幼児用(6カ月~4歳)を接種したと発表した。年齢確認が不十分だったという。

 同市によると、接種したのは24日の市保健センター(同市和田山町法興寺)。65歳以上らの250人に加え、月1回設ける小児・乳幼児専用ブースで、11歳以下の計20人にワクチンを打った。

 小児用と乳幼児用のワクチンは、薬液の量は同じで有効成分の濃度が異なる。準備した注射器は、それぞれ異なるパットに入れられ、シールも貼られていた。年齢の目印となる札も持っていた。

 同市は、保護者や医師らと相談し、適切な間隔を空けて接種機会を別途設けるという。一方、年齢確認などの手順を再確認し「再発防止に努める」としている。(小日向務)

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