炎鵬5年ぶり幕下転落 石川勢の幕内、遠藤のみ 名古屋場所番付発表

  ●輝は十両に

 日本相撲協会が26日発表した大相撲名古屋場所(7月9日初日、愛知・ドルフィンズアリーナ)の新番付で、炎鵬(金沢市出身、金沢学院大OB、宮城野部屋)が2018年9月から28場所守った関取の座から陥落し、西幕下筆頭となった。関取最軽量の業師として5年間、土俵を沸かせたが、小兵が避けては通れないけがにも苦しんだ。角界でもトップクラスの人気力士の復活を待ち望む声は多い。

 炎鵬は先場所で関取在位29場所(幕内9、十両20)となった。年寄襲名の条件である30場所には1場所足りないが、保証人となる親方らの願書があれば特例で襲名が可能で、過去には29場所の佐ノ山親方(元幕内・天鎧鵬)らが対象となった。

 先場所の炎鵬は西十両3枚目と幕内復帰目前にしながら首を痛め、0勝10敗5休で一気に番付を落とした。頸部(けいぶ)椎間板ヘルニアで全治約3カ月とされ、名古屋場所に出場できるかは不透明だ。本人は復帰に意欲を示している。

 遠藤(穴水町出身、金沢学院大附高OB、追手風部屋)は西前頭2枚目から東前頭16枚目に降下し、幕内に踏みとどまった。膝の状態が悪化して先場所途中休場(0勝7敗8休)した。石川県出身の幕内力士は1人となった。

 7勝8敗だった輝(七尾市出身、金沢市西南部中OB、高田川部屋)は5場所ぶりに十両に落ち、東十両筆頭となり、1場所での幕内復帰を目指す。

  ●大の里は東幕下3枚目

 先場所幕下10枚目格付け出しで6勝1敗だった大の里(津幡町出身、二所ノ関部屋)は東幕下3枚目に番付が上がった。遠藤、逸ノ城、御嶽海と並ぶ所要2場所での新十両を目指す。

 幕下では深井(羽咋市出身、金市工高OB、高砂部屋)が西12枚目、欧勝海(津幡町出身、津幡南中OB、鳴戸部屋)が西16枚目といずれも番付を上げ、負け越した栃登(能登町出身、松波中OB、春日野部屋)は西27枚目となった。

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