「頑張って育てた」花の苗50円均一 長浜の高等養護学校で販売会にぎわう

鮮やかに咲く花苗を選ぶ来場者(長浜市地福寺町・長浜北星高等養護学校)

 滋賀県長浜市地福寺町の長浜北星高等養護学校は24日、夏の販売会を同校で開いた。生徒たちがものづくりの実習で育てた花の苗や手作りの木工製品など多彩な品物を安価で売り出し、地域の住民らが大勢訪れてにぎわった。

 同校は就労技術を身に付ける体験実習として、1年生16人が園芸を、2、3年生30人が木工と窯業、縫工を学んでいる。販売会は成果の披露と接客対応を学ぶため、夏と冬の年2回実施している。

 午前10時のオープン前には長い行列ができた。会場の園芸部門にはマリーゴールドやペチュニア、サルビア、ベゴニアなどが並んだ。どの花苗も1鉢50円均一の安価で来場者はいくつもの鉢を買い求めていた。

 このほか、木工部門ではスマホスタンドやベンチ、頑丈な踏み台など、窯業部門には鉢カバーやランプシェード、一輪挿しなど、縫工部門ではコースターやさき織りバッグ、鍋つかみなど、生徒たちが丁寧に仕上げた品物が売り出された。

 1年の生徒(15)は「販売時期に合わせて余分な花を摘み取る作業は難しかったが、一人一人頑張って育てた。たくさん買ってもらえてうれしかった」と話していた。

キースタンドなど木工製品も人気を集めた

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