「強さ、明るさで乗り越えて」 常盤さん、珠洲を訪問

泉谷市長と懇談する常盤貴子さん=27日午前9時20分、珠洲市役所

 珠洲市で最大震度6強を観測した5月の地震を受けて結成された「珠洲焼応援団2023」の団長に就いた俳優常盤貴子さんが27日、同市役所を訪れ、泉谷満寿裕市長と懇談した。常盤さんは「珠洲が持つ明るさや強さで震災を乗り越えてほしい」と市民にメッセージを送り、復旧・復興へ元気付けた。

 過去2回の奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)で作品を鑑賞した常盤さんは、今年の芸術祭が3週間延期して開催されることに「開催を決断した勇気に感動した。珠洲復興へ世界の人を味方に付けられる」と歓迎した。

 常盤さんの寄稿が掲載された本紙朝刊のラッピング紙面について「市長のインタビューを読んで、少し涙した」と語った。番匠雅典市議会議長が同席した。

 本紙朝刊でエッセー「月がきれいですね」を連載中の常盤さんは、NHK連続テレビ小説「まれ」の出演が縁で珠洲に愛着を持つ。25日に県入りし、26日は珠洲焼作家、篠原敬さんの珠洲市正院町平床の工房で窯の解体作業に参加した。27日は珠洲焼応援団が製作したTシャツを着て市役所を訪問した。

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