生徒らが「VR体験」 交通安全に対する意識を高める 宇都宮市

 宇都宮市の中学校では27日、生徒に自転車の安全な乗り方を学んでもらうためVR・バーチャル・リアリティを活用した交通安全教室が開かれました。

 宇都宮市の雀宮中学校では、体育館の中で生徒がゴーグルを装着して自転車にまたがります。これは自転車に乗っている視界を再現した映像で、事故が起きる一歩手前の状況を疑似体験することで、交通安全に対する意識を高めてもらおうと、市が初めて導入しました。

 全校生徒約570人が参加して、このうち代表の生徒2人が、体験すると、暗い道でライトをつけずに走行した場合やイヤフォンをつけて乗った場合に起こり得る事故が写し出されました。

 また校庭では、スタントマンが自転車と自動車が衝突する事故を再現しました。警察によりますと県内で中学生など10代が関係する交通事故のうち、約8割は自転車での事故だということです。

 生徒たちは、交通事故の怖さを実感し自転車の安全な乗り方について理解を深めていました。

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