「人それぞれ顔が違うように、性も違う」 中学生、出前授業で多様な性学ぶ 

性の多様性をテーマにした講演を聴く生徒ら(長岡京市下海印寺・長岡第四中)

 「多様な性について知ろう」をテーマにした出前授業が、京都府長岡京市下海印寺の長岡第四中で開かれた。3年生約140人が、性の多様性に理解を深め、誰もが尊重し合うことの大切さを学んだ。

 市男女共同参画アドバイザー2人が講師を務め、「中学生になると周りと同じことが重要に思え、違いに不安を感じることが増えてくる」と指摘した。

 「人それぞれ顔が違うように、性の在り方も違う」として、「戸籍の性」「心の性」「体の性」「好きになる性」「表現する性」を詳しく説明した。

 資料映像を紹介した後、「多様な性の中で生きる私たちが安心して過ごせる学校や社会を自分たちの力でどのように作るか考えてほしい」と生徒らに呼びかけた。

 生徒を代表して男子生徒(14)が「改めてみんなが違っていて良いということが実感できた」と感想を述べた。

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