保育料で過徴収判明、総点検したら別の3人は過少徴収 出産費用の助成でも誤り 豊岡市

豊岡市役所=豊岡市中央町

 兵庫県豊岡市は28日、0~2歳児の保育料と助産制度の利用者負担金で徴収ミスがあった、と発表した。市は対象者の過払い分を返還し、過少分の支払いを求める。

 市教育委員会によると、4~6月分の保育料で4人に徴収ミスが判明。うち1人は1歳児の保護者で、1500円多く徴収していたという。

 この保護者は昨秋、保育必要量を「標準時間」(1日最大11時間)で申し込んだ後、今年4月から「短時間」(同8時間)に変更。しかし、7月以降の勤務の都合で6月20日に再び標準への変更届を出した。職員がシステムで変更入力しようとしたところ、4月の変更が反映されずに標準のままで、本来よりも多く徴収していたという。

 徴収ミスを受け、0~2歳児の全園児分を総点検した結果、3人が過少徴収だったことが判明。本来より計5400円少なく、所要の支払いを求める。3人とも昨秋~今年3月の間に保育必要量を変えたが、いずれもシステム上で入力されておらず、確認も不十分だったという。

 出産費用の一部を助成する助産制度で、利用者からの負担金徴収でも誤りが判明。市こども支援課によると、2019~22年度で4人から計1万1200円を過大に徴収していた。市は謝罪訪問して返還する。負担金の算定ミスで、事務処理マニュアルを作成して再発防止を図る。19年度以前で徴収ミスの該当者はいないという。(丸山桃奈)

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